部会ニュース
青年経営研究会 第55期会長あいさつ
この度、第55回定時総会(書面決議)におきまして会長の大任を仰せ付かり、その立場の重責に身の引き締まる思いでございます。境遇を同じくする同年代の仲間とのつながりを大切にし、諸先輩方が築かれてこられた歴史と伝統そして思いを受け継ぎ、一年間という短い期間ではありますが、更なる青研会の発展に貢献できるよう微力ながら精一杯務めさせて頂く所存でございます。
さて、働き方改革が取り沙汰される一方で人口減少に伴う人材不足の深刻化が進んでおり、女性・高齢者・外国人といった幅の広い雇用や、AI・IOT・ロボットのような先端技術の取入れなど、様々な形で生産性の向上を図らざるを得ない状況で、今までのような通り一辺倒の考え方だけでは太刀打ちできない時代であると考えます。そこで多角的に物事をとらえ、柔軟にそして新たな考え方を持てるようにならなければならないと思い、今年度のテーマ「多角的な視点を養う」を提案させていただきました。
同業種はもちろん異業種からもヒントをもらい、そして掛け合わせといった今までの形式にとらわれない新しい考え方を創造できるよう、向上心を忘れず色々なことにチャレンジし続けていきたいと思います。
そして、青研会の会員の皆様の新たなつながりや考え方、ひらめきといったものに少しでもプラスが生まれるよう取り計らっていきたいと思います。
最後になりましたが、神戸市経済観光局、公益財団法人 神戸市産業振興財団、一般社団法人 神戸市機械金属工業会、青研会の諸先輩方の平素のご支援、ご協力に感謝すると共により一層のご指導ご鞭撻を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。
第55期会長 和田 伸介
【退任あいさつ:金井 良太】54期をふりかえって
年明けから発生したコロナ禍によって皆様には青研会活動において多大なご不便をお掛けしております。
まさかこのような事態になるとは就任した当初は夢にも思いませんでした。
移動例会の中止に始まり、3月度例会、新旧合同理事会も中止。
ついには定時総会までも書面決議のカタチを取ることになってしまいました。
会員の皆様、理事の皆様に改めまして感謝申し上げます。
さて、今期は人材育成をテーマに活動してきましたが、私の想いを半分も
皆様に伝えられないまま不完全燃焼に終わってしまいました。
ですのでこの場をお借りいたしまして僭越ながら私の数少ない経験から皆様に伝えたいことをお話ししようと思います。
私が常日頃から人材育成・人材確保において意識しているポイントが1つだけあります。
それは「縁(えん)」という言葉です。
縁には因縁生起(いんねんしょうき)という考え方が根底にありまして、すなわちこの世の中の全ての現象とか存在には全て因(直接働きかけて原因となる事)と縁(間接的な原因・結果を生み出す助けとなる事)の二つが、それぞれ関わり合って構成されているということです。
また縁という言葉は様々な慣用句で使われています。
「袖振り合うも多生の縁」「縁は異なもの味なもの」などポジティブなものから
「腐れ縁」「因縁の相手」「縁もゆかりもない」などの少しネガティブなものもありますが、縁について言えることは自分でコントロールできないということです。
先ほど申し上げた因については自ら行動し作ることが出来ますが、縁に関しては
自分ではどうすることもできません。あくまでも助け(またはその逆)となるものです。
自分が望む望まないに関わらず導かれるようにあたかも偶然かのように縁はやってきます。
縁というものに対して皆様がどのような考えをお持ちになるかは分かりませんが、
私が意識していることは
出会った人々(知人・友人・取引先担当者・従業員・家族)に対して縁ということを意識して接する。
縁が働いているということに感謝して接するということ。ただそれだけです。
もしそういう見方をしたことが無い人がいたとしたならば、ちょっと意識をするだけで今までとは違う見方、接し方が出来るようになるかもしれませんよね。
最後になりましたが不甲斐ない会長にも拘らず、青研会活動にご協力いただいたすべての皆様に感謝を申し上げて退任の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
第54期会長 金井 良太